『もったいないお宅』vs『素敵なお宅』ほんの少しの違いですよ　715

広島県福山市・尾道市

「　聴くｘ気づくｘアイデア設計　」

一級建築士　高橋美恵子です。

住宅の仕事に関わるようになって、常に“暮らし方”について考えています。暮らし方は人それぞれ。その人にあった暮らし方、そしてその暮らしに合った住まいのご提案。生活スタイルを想像しながら、間取りなどを創造していく。本当に大切な仕事だと思っています。

２０２０年。振り返ってみると、今年は特に変化の大きい年でした。きっと何かしらの不安に包まれたのではないでしょうか？住宅に関連した大きな出来事としては、多くの方が当たり前のように『職場へ出勤』していたのが、『在宅ワーク』へ切り替わったということではないでしょうか。

『在宅ワーク』へのシフト

人との距離感

仕事と家庭の両立

改めて“暮らし方”についていろんなことを考えさせられました。

そんな折、とあるオンラインセミナーで、幸福に関するお話がありました。

皆さん、「世界幸福度ランキング」ってご存じですか？

毎年３月２０日の国際幸福デーに発表されるランキングなのですが、日本の順位は？

６２位・・・２０２０年（調査対象全１５８カ国）

そもそも幸福感に基準を設けてランク付けするのはどうなのか？という意見もあるかもしれません。欧米の価値観で判断しているので、ランキングの上位には北欧の国が多いです。北欧の国が上位になる理由は、社会保障が充実しているとか、教育費無料など制度が充実しているということだったりしますが、じつは“幸福度”と“住まい”にはとっても関係性があるんです！住まいを考えるときに参考になりそうなので、少し紹介していきたいと思います。

キーワードは『家を育てる』です。

日本では、お施主様にお引渡しをするとき、完成した家を引き渡します。

当たり前です。

完成した家に住む　⇒補修が必要なときにリフォームする

でも、北欧では、家が完成してからがスタートなのです。「これから、どんな家にしようか？」と想いを巡らせるようです。自分らしい家にカスタマイズさせるみたいです。家具は代々引き継がれ大切に使います。家の中にあるものすべてに物語（思い入れ）があるそうです。

（日本では・・・アパートに住んでいたころの名残で、壁に画鋲一つ刺してはいけないと思ってしまうらしいです。それと、欲しいと思ったものがすぐに手に入るので、買った後に使わずに後悔する家具や家電が・・・思い当ったりしませんか？）

今年は、日々の生活を見つめ直すきっかけ、もっと言えばチャンスになったと思っています。

今までは、住生活において機能性ばかりを追求していたような気がします。実際に、機能性が高い商品はたくさんあります。

便利なもの＝楽になる　⇒幸せになれる（？）

・・・便利なものを求めて、家事などが楽になれば幸せになれるのではないか？

という図式（そんな単純ではないですよね？）

おうち時間が増えると、身の回りのことを気にするようになり、どこか味気ない空間に疑問を感じていませんか？不要になったものを“断捨離”する人が増えたように、家を見直すチャンスが来たと思っています。

これからは、もっと楽しく過ごすために『家を育てる』『住空間を育てる』という視点を持つことが重要になってくると思ったのです！

そんなことを考えながら、近所のお家を色々と観察していると・・・

「もったいないな～」と感じるお宅に気が付きました。

「もったいないポイント」はこんなところ！

・カーポートと建物がマッチしていない

・建物はお洒落なのに外構が殺風景

・敷地内はすべてコンクリートかアスファルト　など。

もったいないな～を解決するのは！

「外構」です。外構をおしゃれにするだけで！お家が映えるのです！

そこで、髙橋みえこ一級建築士事務所では、

せっかくの大事なお家をより価値をバージョンアップさせる為に

・住宅と敷地全体を総合的にプラン

・女性目線でセンスも盛り込んだ生活密着型の動線をご提案

・季節を感じながら生活できる豊かな住空間を演出

という事にも力を入れています。お庭も育てましょう。。。。

ですので、次回はお庭を育てる『素敵なガーデンプラン』について紹介したいと思います。